ペリペンによるAndroid考察ブログ

スマホ、オーディオ、カメラ、ペンギンなどが好きなガジェヲタ。休日は野球を見たりXperiaにROMを焼いたり。Twitter: @cltculia

【ドコモ 夏モデル】ソニーがXperia Aceに託した想いを読み解いてみる

どうも、ペリペンです。

  

さて、先月ソニーからXperia 1、Xperia Aceが発表されました。

Xperia 1は3大キャリア、Xperia Ace(SO-02L)はドコモ専売モデルとなっています。

 

f:id:cltculia:20190525190618j:plain

(画像引用元=ケータイWatch)

 

今回はドコモ専売モデルである、Xperia Aceのほうに焦点をおいてみようと思います。

この端末は賛否両論ですが、筆者的にはアリかなと感じています。

 

まず、簡単にそのスペックをまとめてみますと、

 

Android 9.0

5.0インチFHD TFTディスプレイ

Snapdragon 630(オクタコア)

64GBの本体ストレージに加え512GBまでのmicroSDXCサポート

4GBのRam

IPX5/IPX8/IPX6の防水防塵対応

電池の容量は2700mAh

質量154g

アウトカメラはF1.8の1200万画素、インカメラはF2.4の800万画素

 

といったところです。

ワンセグ/フルセグの対応がない点と128GBのオプション(これはXperia 1同様)がない点は気になりますが、その他はまずまずといった感じでしょうか。

Snapdragon 630は日常使用だと十分なイメージはありますね。

 

 

「エース」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは2013年にXperia Zと共に発表された兄弟機種のXperia Aなのではないのでしょうか。

f:id:cltculia:20190525191022p:plain

 

(画像引用元=ドコモ)

 

Xperia Aといえば日本市場向けに(後々ZRとして海外でも販売しますが)2013年にドコモから発売され大人気となりましたよね。

同時期にXperia ULというのもauから出ていたりと、当時に限っては国内向けXperiaが比較的成功していました。

 

Xperia Aは当時パンケーキのように売れると称されていましたが、どうしてここまで売れたかというと、

・防水防塵

ワンセグ

・外せる背面カバー

・6.4インチの丸みを帯びたサイズ感

NFC/Felica対応

初音ミクモデル

などが挙げられます。

 

Xperia Zと違い丸みを帯びたデザインは手の小さい日本人にとっては何ともありがたいことで、防水機能もお風呂で使える端末の需要が一定数ある日本では大ヒットしました。

これは当時のiPhoneやGalaxyと比べても劣らないスペックを保ったまま日本向けに最適化されたのが見事に成功し、Aの後継のZ1f、Z3 Compactも大ウケしました。

このままXperiaが国内のスマホシェアを鷲掴みにするかと思っていた矢先、発熱モンスターのZ4とZ5であったり、謎のPerformance、分厚くなったXC、重くなったXZ2Cなどと魅力がグングンと薄れていき、需要はガクっと落ちていきました。

中でもXZやXZ1は一定数の需要を確保していたのですが、その2機種以外は完全にiPhoneやGalaxy、Huaweiに飲まれている状態で、ソニーはいつスマホ事業から撤退するのかと囁かれるほどの窮地に陥っています。

 

そんな絶望的状況の中MWC 2019にてXperia 1が発表され、あのCES 2013にてXperia Zが発表されたときのワクワク感とソニー"らしさ"が返ってきた印象を植え付けました。

 

f:id:cltculia:20190606022401j:plain

(画像引用元=ドコモ)

 

透明感溢れる背面、パープルの復活、21対9の流行に乗った縁無し前面、最先端のスペックなどと条件はバッチリ。

そして日本版Xperia 1と共に兄弟機種として発表されたXperia Aceは、まるでXperia ZRであるかのように日本市場へ最適化され、というのも比較的小さく丸みを帯びたボディを持ち、Zシリーズで好まれたオムニバランスデザインを継承、そして防水防塵はもちろん対応。

見かけが古いと言えばそれまでですが、手にフィットすることは確実ですし、当時のAでさえ見かけはZと比べればダサいと言われても致し方ないような端末でした。

 

日本国内をメインに利益を上げているソニーが不振となっている今、Xperia Aceは再度日本人の心を掴むための切り札的存在なのかもしれません。